先週からPFとPIクラスの一部で、教室内での日本語禁止の徹底をはかっています。前からレッスン中は日本語は話さないよう伝えているのですが、そうは言ってもお友達同士、つい日本語でおしゃべりしたくなってしまうこどもたち。どうしたら良いものかと考えておりました。そこで一計を案じました。かねてより当教室では、レッスンの中で行ったゲームに勝ったり、よく出来た生徒に、コルクチップを一枚お渡ししています。10枚たまったらちょっとしたごほうびと交換になります(本当にちょとしたものです。100均にあるものです)。そこで今度から、日本語を話したらペナルティーとしてチップを一枚返してもらうことにしました。するとびっくり。みんな本当に日本語は一切話さず、必死に英語を駆使してコミュニケーションをはかろうとするではありませんか? 意外と現金な今どきのこどもたち! もちろん中にはついうっかり日本語の感嘆詞などをつぶやいてしまう子もいるのですが、そこは容赦なくチップの返還を求めました。それに、私が見逃してあげたくても、いったんルール化したら他の子供達の取り締まりの厳しいこと厳しいこと。正義感に満ちあふれた年頃とでも申しましょうか(笑)。すると今まで「えー、マジでー」などと言っていた子が、"Oh, my God!"と叫んだので笑ってしまいました。みんな少ない語彙のなかから必死に知っている単語を見つけて話そうとするものなのですね。大人だと、英語でしか話せないなら、いっそ黙っていようと思いがちですが、子供はそんなことは思わないようです。お家でもゲームのつもりで「一時間日本語禁止」などと親子でやってみてはいかがでしょうか? 結構面白いですよ。
補足ですが、英米人の中には、"Oh, my God"というのはあまり良い表現ではないと思っているひとたちがいます。ごく一般的に使われてはいますが、アメリカでは年配の女性でこの言い方を嫌がる人もいますし、子供が使うことを戒める家庭もあります。敬虔なクリスチャンの間では大人も子供もあまり使いません。Godの名をお祈り以外で気軽に口にするのは
不敬な事という考えがあるからかもしれません。ではなんというかというと、"Oh, my goodness" "Oh, my gosh"などでしょうか。気にしない人は全然気にしないのですが、宗教にはデリケートな一面も。日本人にはわかりづらい部分ですよね。