2013年4月18日木曜日

なぜか猪木

ご存知のように、日本語には"V"の音がないので、発音が難しいといわれています。子供達にとってもV(ヴィー)の音を出すのは大変で、どうしても簡単なB(ビー)の音になってしまいます(ちなみにFの音のだしかたもVと殆んど同じです。日本語にはない音です)。昔から、「ヴィーの音は、下唇を噛め」などと教えられていますが、これだと、妙な出っ歯になってしまう上に、音そのものが出せません。
でも、上の歯を下唇のうえに置いて、その歯と唇の接面を共振させながら音を出す(ますます難しくなりますね)、というのは概ね間違いではありません。問題は歯を置く位置と唇の形にあります。
1) 唇を閉じたまま少し前に突き出す
2) 唇の形はそのままで、唇を少しはなす
3) 唇は閉じないで、上の歯を下唇の内側に軽く当てる
4)そのまま(絶対に唇は閉じない)で、ぶーっと息を吐き船の汽笛のような音を出す。これがVの音です。ふーっと息を吹くようにすると、Fの音になります。
これ、文章で説明してもわからないですよね。口で説明してもよくわからないみたいです。さらに先日、小さい子のクラスでこれを説明したところ、どういうわけか、下の歯を上唇に当てようと試みる子供たち。なぜ???
下顎を突き出して頑張るその姿は、懸命に猪木かクッキングパパの顔マネをしようとしているようで、おかしくもあり可愛くもあり。それにしてもなぜ?